会長新年挨拶
2024年を迎えて
足掛け4年を迎える世界を震撼させた新型コロナウイルス感染症は、我が国でも5類感染症に指定されましたが、まだまだ油断できない状況が続いております。また、ロシアのウクライナ紛争やイスラエルとパレスチナの戦闘など世界情勢の不安、物価の高騰、GDPの4位転落等、経済的影響も依然として深刻な状況にあります。このような事態は広告業界にとっても多難な時代となり、経済界の旗振り役である広告写真家にもその影響は甚大となっています。今世紀には急速なデジタル化に伴い、新聞・雑誌・ポスター等の紙媒体は減少し、変わってWEB広告、デジタルサイネージ等々の媒体が急増しています。また、各種のSNSの普及によりマスメディアからの情報の伝達ではなくパーソナルコミュニケーションの傾向も増えており、撮るツールもフィルムカメラからデジタルカメラ、スマートフォン等へ大きく進化して、更にはCGやAIでも画像を作れる時代がやって来ました。そういった時代の変化に広告写真家は一層敏感であらねばなりません。
コロナの影響でテレワークが増加した方々も多くおられると思いますが、これらをむしろ逆境とはせずAPAも組織的なDX(デジタルトランスフォーメーション)化に取り組んでおります。「APAアワード」もWEB上からの応募とオンライン審査に改革して今回3回目を迎えましたが、今後も一層システムに磨きをかけて続けていく所存です。3年間の準備期間を終えて、2024年度はDX化を本格的に行い、他のAPAの様々な運営においても業務プロセスの改善を図るよう尽力いたします。
皆様のお力添えを得て、沢山の写真愛好家にもAPAに興味を持ってもらえるよう進んで参ります。末筆ながら、会員の皆様、業界及び関係団体のご発展とご多幸をお祈り申し上げます。
会長 白鳥 真太郎