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迷ったら、まずは挑戦してみてほしいです。
— APAアワード2026 文部科学大臣賞・降籏瑞穂

本日9月1日より、APAアワード2027のWeb受付がスタートしました!
「応募してみたいけど、自分の作品で大丈夫かな……」
そんな方に、ぜひ読んでいただきたいメッセージです。

前回のAPAアワード2026 文部科学大臣賞を受賞された、降籏瑞穂さん。
授賞式でお話しいただいたインタビューから、これから応募を考えている皆さんへのメッセージをご紹介します。
🏆 APAアワード2026 文部科学大臣賞
『明け方に見る夢』降籏瑞穂さん
異国での体験をもとに、現実と幻影の境界を写し出した作品が、見事に文部科学大臣賞に選ばれました。
「迷ったら、まずは挑戦してみてほしい」
受賞者の言葉には、これから作品を発表する人への大きなヒントが詰まっています。

写真を始めたきっかけを教えてください。

降籏:もともと旅が大好きで、最初は旅の思い出を残すために写真を撮り始めました。でも撮り続けるうちに、風景だけではなく、その土地で暮らす人たちの営みや空気感まで伝えたいと思うようになったんです。写真には人の心を動かす力があると感じ、ワークショップに通ったりして、本格的に学び始めました。

応募のきっかけは?

降籏:この作品には約1年半かけて取り組んできたので、発表できる場を探していました。そんなときにSNSAPAアワードの募集を見つけて、「挑戦するなら今だ」と思い応募しました。

受賞作『明け方に見る夢』はどのような作品ですか?

降籏:作品制作のために、全部で3回バングラデシュへ渡航しました。最初は、現地の人たちの生命力やエネルギーに惹かれて、その姿を撮影していたんです。ところが2回目の渡航前、現地で大きな政変が起こってしまって。そこで、この出来事とどう向き合い、自分は何を伝えたいのかを改めて深く考えるようになりました。

たどり着いたのが、「多重露光」という表現でした。日本で撮影した写真とバングラデシュの写真を重ね合わせることで、国境や時間、距離を越えて、人と人がつながるような作品を作れるのではないかと思いました。

制作ではワークショップの先生や参加者の皆さんから多くの意見をいただき、自分の考えを何度も掘り下げながら作品を完成させました。

タイトルにはどのような意味が込められていますか?

降籏:以前から、「明け方に見た夢の切れ端」のような写真を撮りたいと思っていて。眠りから覚める直前に残る、美しくて大切な記憶のような感覚――それを写真で表現したいという思いがあります。それと、明け方の夢には「新しい始まり」や「未来への希望」という意味があるとも聞き、その願いもタイトルに込めました。

構成について、工夫した点を教えてください

降籏:アワードに応募した8枚は、私自身が特に心を動かされた場面ばかりです。写真を見た方が、夜明けとともに夢から少しずつ現実へ戻っていくような感覚になるように、夢と現実を行き来する流れを意識して構成しました。

制作で苦労したことはありますか?

降籏:やはり政変が起きたことですね。私の制作も、当初思い描いていたものとはまったく違う方向へ進むことになりました。でも、その出来事があったからこそ、「日本人としてこの出来事をどう受け止め、何を伝えるべきか」を深く考えることができました。

多重露光で何を重ねるかについても、かなり悩みましたね。やはり意味のあるものにしたかったので、現地の人たちの幸せや、明るい未来が来てほしいなどの想いを込めて、祈りの象徴である花を重ねることにしました。制作のなかで一番苦労しましたし、作品の意味を深く考えた時間だったと思います。

受賞を知った時は、どのような気持ちでしたか?
降籏:まさか自分が受賞できるとは思っていなかったので、本当に驚きました。通知の手紙を30分以上眺めてしまったくらいです。

でも、この作品は決して一人では完成できませんでした。ワークショップの先生やスタッフの皆さん、一緒に学んだ仲間たちなど、多くの方の支えがあったからこその受賞だと思っています。感謝の気持ちでいっぱいです。

今後の創作活動について、教えてください。
降籏:これからも世界を旅しながら写真を撮り続けたいと思っています。旅先で人を撮ることは、同時に自分自身も写真に映し出されることだと感じています。だからこそ、自分自身も写真によい影響を与えられる人でありたいですね。

現在も新しい国で作品制作を進めています。今回、副賞として賞金をいただいたので、次の撮影費用にあてて、いずれは個展や写真集という形でも発表していきたいと考えています。

応募を考えている方に向けてメッセージをお願いします。
降籏:迷ったら、まずは挑戦してみてほしいです。一歩踏み出すこと自体が、自分の成長につながると思います。私は、写真は機材ではなく表現だと思っています。スマートフォンでも、おもちゃのカメラでも、人の心を動かす写真は撮れます。

そして、結果がどうあっても、写真を撮ることをやめず、自分らしい表現を続けてほしいですね。

インタビュアー:青山波瑠香
202637日(土)APAアワード2026授賞式
東京都写真美術館の公募展会場にて

「応募してみようかな」と迷っている方へ。
ぜひ、あなたの写真を見せてください。

応募受付期間:9月30日(水)23時まで
早割申込:10%OFF(~9月14日)※組作品のみ
詳しい応募方法・募集要項はこちらからご確認ください。

APAアワード2027 応募ページ